【神尾文章工房】

本を読んでいる人で、小説を書いてみたり嘱託職員をしていたりポンコツだけど生きているみたいです。

やりなおし、という名のブログ再開という挑戦。

初めに。

「ねえ、俺たちはツイてるよ。」5分ばかりした後で鼠はそう言った。「見てみなよ。怪我ひとつない。信じられるかい?」
僕は肯いた。「でも、車はもう駄目だな。」
「気にするなよ。車は買い戻せるが、ツキは金じゃ買えない。」
僕は少しあきれて鼠の顔を眺めた。「金持ちなのか?」
「らしいね。」
「そりゃ良かった。」
鼠はそれには答えなかったが、不満足そうに何度か首を振った。「でも、とにかく俺たちはツイてる。」
「そうだな。」
鼠はテニス・シューズの踵で煙草をもみ消し、吸殻を猿の檻に向かって指ではじいた。
「ねえ、俺たち二人でチームを組まないか? きっと何もかも上手くいくぜ。」
「手始めに何をする?」
「ビールを飲もう。」

村上春樹――『風の歌を聴け

今と昔と違うこと。

今でこそ、

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け』の重要な部分が、自分の中で違ってきたのかもしれないし、変わっていないのかもしれない。
ただ、前提条件の主人公と鼠がコンビになるところが、無性に楽しげだったりすることを、ちゃんと考えなくちゃいけなかった。
この後、公園の設備を壊した結果、市役所に割賦で弁償するみたいなオチがついたのも、よく考えれば喜劇的だった。
チームとしての最初の活動はビールを飲んで、賠償をするという何とも無軌道なところが笑えてしまう。
今の時代の、無軌道通り越して無秩序なことに比べれば、どれだけ平和なのか。

やりなおした理由は特にないけど、ルールは決めた。

ということで、過去の記事は消して再開をしてみた。
目的は長文でも書いてみたくなったからだという他ならない。
ツイッターで色々と書いてきて、そろそろ何かが堆積しきってしまったのかもしれない。
だから、思いつきのまま書いてみようと思う。

ただ、書く日にちだけ決めた。だらだらやるのも良いが、これでも三十歳なので少し落ち着くことにする。
だから7日・17日・27日の三日間は絶対に書く日としておく。
長いことは書かなくて良い。でも、短すぎるのも良くない。
そういう文章を書いてみたいときに書く。難しく考える必要はない。ただ、それだけ。

現状の課題。

①図書館司書のレポートが上手くいかなくて頭を抱える。
②嘱託なのに、必要以上の仕事をしていることを良いことだとは思うことにしておく。なお、週末に壊れる危険も自覚。
③ちゃんと体力維持をする。
坂本真綾20周年ライブへの準備をする。

最後に。

図書館司書も大事だが、

現在進行形で読むのは、野村美月さんの新刊であるということだけ。